東京の高層ビル群にそびえ立つ、 日本屈指のIT企業「サイバー・Jr」。 その創業者であり社長である天野は、 類まれなるカリスマ性と営業力で会社を大きくした。 天野には、学生時代からの親友である上田という側近がいた。 上田は、天野の情熱的なアイデアを冷静に判断し、 経営戦略や分析に長け、現実的な形へと具現化する 右腕以上の存在だった。 二人三脚で会社を成長させ、 ついに業界のトップに君臨した天野と上田。「やったな」「ああ。お前のお陰だ。」 天野は更なる飛躍を目指し、新事業を提案する。 その経営会議のプレゼンは素晴らしいものだった。 出席したもの皆が賛同した。 ただ一人、上田を除いては。 なぜなら…