1月31日 ほんの少し日が長くなったような気がする。もうすぐ立春。 冷え込む朝にミネストローネを作って、きょうからフランス・パリ研修旅行に出かける末の子に食べてもらう。初めての海外旅行で緊張しているようだ。 自由行動の日にはぜひともサント・シャペルを訪れたいと言っていた。ギュスターヴ・モロー美術館もおすすめしておいた。 ちょうど彼女ぐらいの年齢で私もパリで一週間過ごしたのを思い出す。ユーロになる前のフランのころ。取り憑かれたように美術館ばかり見て回って、モロー美術館には五回ぐらい通ったのだった。螺旋階段をのぼりつめたところに広がる非日常に圧倒されたのを覚えている。 2月1日 佐伯順子『「愛」と…