La Politique des Auteurs
第二次世界大戦後、フランスの映画界で台頭した批評運動。
直訳すると「作家政策」ないしは「作家の政策」となる。「作家主義」は日本の映画評論家・飯島正の訳語。興行的失敗をこうむり評価されない映画監督、あるいは興行的には成功しているが、それ故、商業監督として低く評価されている映画監督を、ある固有の世界観あるいは映画観を有する「作家」と見なし、顕揚する。アンドレ・バザンによるオーソン・ウェルズ『市民ケーン』論、アレクサンドル・アストリュックによる「カメラ=万年筆」論など。60年代、アンドリュー・サリスによってアメリカに(逆)輸入される英語圏に広がる。