はしご酒(Aくんのアトリエ) その七百と八十 「コジン ノ ソンゲン!」 「表現の自由、の、その前に、それ以上に忘れてもらっちゃ~困るのが」 ん? 「個人の尊厳」 あ、あ~。 「憲法の、その根幹に、ド~ンと御座(オワ)しましているのが、ナニあろう、この、『個人の尊厳』だと僕は思っている。個人が個人として輝くとは、まさにコレなんじゃねえか、ってな」 ん~、なるほど。 たしかに、ソレこそが、あの、トンでもない数の命が失われた、奪われた、奪われてしまった戦争から、奇(ク)しくも学んだ、学べた、コトだと私も思う。もちろん、学べたのだからあの戦争には意味があった、とは、ならない。 「あの人たちは、その『…