金印の奴国はどこにある? 西暦57年に後漢の光武帝から倭奴国王に印綬が与えられたことが『後漢書』に記されていますが、江戸時代の天明年間(1784)に博多湾の志賀島叶崎(叶ノ浜)でそれらしい金印が発見されて、この『後漢書』の印綬であるとされています。 しかし、この金印に関しては発見場所、経緯、文字、国名等に疑問点も多く、その真偽について現在までいろんな物議を醸しています。 そこで、今回はその中でも金印の文字をどう読むのか、それがどの国に当たるのかについて、あらためて小考察を加えてみたいと思います。 ただし現在のところは、金印自体の真贋についてさえ、いまだに不毛な論争が継続されているため、金印にこ…