●歌は、「・・・後の世の聞き継ぐ人もいや遠に偲ひにせよと黄楊小櫛しか挿しけらし生ひて靡けり」である。 小矢部市蓮沼 万葉公園(源平ライン)(1の表②)四二一一歌の箇所を拡大したもの ●歌碑は、小矢部市蓮沼 万葉公園(源平ライン)(1の表②)にある。 ●歌を、みていこう。 この歌と短歌(四二一二歌)の題詞は、「追同處女墓歌一首幷短歌」<処女墓(をとめはか)の歌に追同する一首併せて短歌。である。 (注)処女:ここでは葦屋の菟原娘子(うなひをとめ)のこと (注)処女墓の歌:田辺福麻呂(一八〇一~一八〇三歌)、高橋虫麻呂(一八〇九~一八一一歌)などがある。 (注)追同:後から唱和すること ◆古尓 有家…