今日読んだのは、白石かおる『僕と『彼女』の首なし死体』です。 第29回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作(2008年)です。 商社勤めのサラリーマンの”僕”が、女性の首を渋谷のハチ公前に置き去りにする、という衝撃的なシーンからはじまるミステリです。 ”今”を切り取ったドライな語り口や、つかみどころのない”僕”の性格、乾いた哀しみが吹き抜ける真相など、好きな人はとことんハマる世界観だな、と思いました。 ちなみに当時の大賞受賞作は、大門剛明『ディオニス死すべし』(刊行にあたり『雪冤』と改題)だったそうです。こちらもそのうち読んでみたい。 それでは、あらすじと感想を書いていきます。 あらすじ おすすめ…