非英語圏で研究をする、論文を書く。英語で書いても採択されない、数が増えない、質も伴わない。何故なのか? 資料へのアクセスを含む「研究対象との距離」が障壁として挙げられることが多い。正しいが、それだけではないと思う。新規性のある材料を集めることそれ自体は気の利いた修士院生くらいでもできる。それでも論文は通っていない。掲載に値する意義・価値が認められない。 最近個人的には、先行研究の読み込み、文献収集が絶対的に足りていないのが敗因ではないかと感じてる。ある種の原稿はliterature reviewが貧弱なことが多く、面白い事例を持ってきても、位置付けや貢献が不明瞭で、独りよがりな議論になっている…