★鬼に金棒ならぬ、布団たたきをもつ 怖かった鬼婆のイメージ 心理学を大学で専攻して、ヨーロッパに住んで、体罰が現在の先進国の考え方では、いかに意味をなさず、いかにいけないものであるかは、実感した。 でも、私の育った時代の日本の母は、そんなことは考えもしなかったのだろう。 それでも、体罰として最も害の少ないお尻をたたくことが、母の体罰だった。 しかも、本当に母親を怒らせたときは、恐怖の布団たたきが出現する。 小柄な母が鬼と化し、布団たたきを片手に追いかけてくる。 これが、結構な迫力だった。 「鬼婆がきたー!」 と半分は面白がって、でも自分が悪いので罪悪感もあり、そしてやっぱり怖くて逃げまわった、…