私は、アナウンサーの声は必ずしもよい声とは思いません。もちろん、ベテランとなると、それなりに大した声です。たとえば、松平定知さんや加賀美幸子さんあたりになると、その人の個性が声に出て、魅力的なものになっています。 しかし、若手の報道や司会のアナウンサーは、話し方の形が決まっています。なぜなら、全国津々浦々に、正しくことばでその内容を伝えるのが、彼らの本業だからです。つまり、アナウンサーは、発音、滑舌、高低アクセント、イントネーション、そして、共通語に関するプロ、そして報道、伝達のプロといえます。