男子シングルは波乱だった。優勝の鍵山さんは別格だったとして、オリンピックのプレシーズンに結果を出したかっただろう面々はほぼ総崩れの様子だった。氷が良くないのだろうかと思ったら代表選考には関係ない織田さんのマツケンサンバはキレキレのノーミス。ジュニア覇者の16歳中田璃士さんと再び引退予定の37歳の二人がかっさらっていった大会となった。今まで羽生、宇野が受け止めていた諸々が取り払われるとトップグループにどれだけ圧がかかるのかを突きつけられたようだった。その中で持ち堪えてみせた鍵山さんには最近盤石過ぎてちょっとつまらないなどと少しだけ思っていたことを全力で謝りたくなった。盤石でいてくれる尊さを実感し…