●歌は、「大君の遠の朝廷と思へれど日長くしあれば恋ひにけるかも」である。 高松市香南町 冠纓神社万葉歌碑(阿倍継麻呂) ●歌碑は、高松市香南町 冠纓神社にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「到筑前國志麻郡之韓亭舶泊經三日於時夜月之光皎々流照奄對此華旅情悽噎各陳心緒聊以裁歌六首」<筑前(つくしのみちのくち)の国の志麻(しま)の郡(こおり)の韓亭(からとまり)に到り、舶泊(ふなどま)りして三日を経ぬ。時に夜月(やげつ)の光、皎々流照(けうけうりうせう)す。奄(ひさ)しくこの華(くわ)に対し、旅情悽噎(せいいつ)す。おのもおのも心緒(しんしよ)を陳(の)べ、いささかに裁(つく)る歌六首>である。 …