アルバイト先で酷使され続けた一足の靴。 ついにはインソールのズレ、そこも薄れ、歩くたびに「キュッ…キュ…」と小さな悲鳴をげる。 「もう無理です…」と靴は言っている気がする。でも僕は知っている。君がいなきゃ、このバイトを乗り越えれなかったことを。 1.出会いは何気ない靴屋だった 当時の僕は節約の鬼。 「靴?バイト用ならそんなに高い奴じゃなくていいでしょw」 なんて舐めた口をたたいていた。 でも、排他その日から運命が始まった。毎日6時間立ちっぱなし、雨でも雪でも君は僕を支えてくれた。 2.瀕死のサインとインソールの格闘 気づいたときには中敷き外れ、足裏の痛みが日に日に増していった。 100均で追加…