漢方には、利水剤という種類の漢方薬がある。 西洋薬では、利尿剤というものがあるが、利水剤と利尿剤は、違う作用がある。 利尿剤は、その名のとおり、尿を出しやすくするお薬で、心不全や高血圧などに使用される。 そして、利水剤というのは、尿を出しやすくするだけでなく、水が足りないところには水を補い、水が多いところからは水を抜くことをもたらす漢方薬である。 実際に、通常と水中毒のマウスに利水剤と利尿剤をしようした実験では、水中毒のマウスでは、利水剤も利尿剤も尿量を増やす傾向があったが、通常のマウスでは利尿剤のみ尿量を増やす結果を示した。 ではどういった作用機序なのか。 1つの説として、アクアポリンが関わ…