毎日、掃除を頑張っているぞうきん。 「自分が何かをキレイにできるって、素晴らしいことだ。」 掃除することに、生きがいを感じていました。 「今日も、部屋をピカピカにしたぞ。」 ぞうきんは嬉しそうにバケツに掛かって休んでいました。 ふと見ると、キレイに洗った手をポケットから出したハンカチで拭いていました。 そのハンカチは、とても華やかな柄でした。 ぞうきんは、自分の姿を見て、驚きました。 汚れて、所々擦り切れています。 もともとは、真っ白なぞうきんでした。 「いつの間に、こんな姿になってしまったのだろう。」 何かをキレイにする代わりに、自分が汚くなっていたなんて・・・。 夜、家中の布たちの集まりが…