●歌は、「家にして我れは恋ひなむ印南野の浅茅が上に照りし月夜よ」である。 加古郡稲美町 国安天満宮万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、加古郡稲美町 国安天満宮にある。 ●歌をみていこう。 この歌については、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(その624)」で紹介している。 ◆家尓之弖 吾者将戀名 印南野乃 淺茅之上尓 照之月夜乎 (作者未詳 巻七 一一七九) ≪書き下し≫家にして我(あ)れは恋ひむな印南野(いなみの)の浅茅(あさぢ)が上(うへ)に照りし月夜(つくよ)を (訳)我が家に帰ってから私は懐かしく思い出すことであろうな。昨夜、印南野の浅茅の上に月が皓々(こうこう)と照らしていた光景はまことに見事…