〔18〕 直接的生産過程の分析にたちもどる――生きた労働の二面的性格 われわれは、『資本論』の最初に展開されている商品の諸規定について学んできた。ここで、その前に学習したところの、直接的生産過程の分析にたちもどろう。 われわれは、商品の二要因たる使用価値と価値について、そして商品に含まれている労働の二重性格、すなわち具体的有用労働と抽象的人間労働について、つかみとったことからして、この把握にふまえて、直接的生産過程の諸規定についてより深く学ぶことができる。 資本の直接的生産過程は、労働過程と価値増殖過程との直接的統一をなすのであった。 この直接的生産過程について、マルクスは、『資本論』の第一巻…