久しぶりのブログ更新. 先日,日本ライプニッツ協会第11回大会にて,「延長とは何か?──連続体の本性と起源をめぐるライプニッツの考察──」と題して,研究発表をしてきました. 実は,初めて世に出した論文の中で,連続体の迷宮に対する積極的な回答が,力の概念にあると述べ,ライプニッツが形相的な原理を要請した理由を,彼の数学的自然学の基礎をめぐる力の形而上学の展開において考察することが今後の課題である,としたものの,最近までこの課題に取り掛かれていませんでした(池田真治,「ライプニッツの無限論と「連続体の迷宮」」,『哲学論叢』第31号,2004, p.47-48). 自身のこれまでの怠惰と,困難な課題…