別に「怪」というほどの話でもないのだが・・・ 小錦 今のように外国人力士が多くはなかく、むしろ珍しい時代で、同じハワイ出身の高見山が同郷からスカウトして来たということもあり、入門時から話題になっていた。 新弟子としては規格外の体格も注目されていたが、高砂部屋ゆかりのしこ名「小錦」と命名されたと聞いたときは「あの巨漢に『小』錦はないんじゃないか」と思った。しかし、後に史上最重量力士となると、しこ名とのギャップがかえって面白かった。 同時代の幕内には「大錦」がいたのも、また面白かった。牧伸二が「大錦より小錦でかい♫」などと歌っていたことがある。 小錦(『歴代大関大全』ベースボール・マガジン社/巻頭…