北西に向かう航路。固有名詞的に使う場合、ヨーロッパから北西に出て北極海を抜け、太平洋に達するルートのこと。対義語は「北東航路。 大航海時代以来、多数の探検家が東洋への近道を求めてチャレンジを行ったが、悉く失敗。それらの探検行によって、環境が悪すぎて実用的な航路でないことが発覚したことで商業的な探検のモチベーションはほぼ消滅。 一番乗りは1906年のアムンゼンまで待たねばならなかった。
フォローしているブログで知りました。元々探検文学は好きなので大変面白く読みましたし、角幡さんの別の本もすでに2冊読み始めています。 この本は1845年に北極周囲の北西航路発見のためにイギリスを出発したフランクリン隊129名が極寒の中で飢餓や病気で全員死亡したという壮絶な記録に接した著者が、そのあまりに非現実的な状況に衝撃を受け、自ら追体験することでしか理解できないものがあると考え、冒険家の荻田泰永と共にフランクリン隊がたどったとされる行程をなぞる旅を敢行した、その記録です。思った以上に内容が濃く、著者の作家としての力量を感じさせる本で、講談社ノンフィクション賞を受賞したのも納得です。 極地探検…
世界の大国が膨大な資源と戦略的なルートの支配を競う中、中国とインドもこの極めて重要な地域でより大きな役割を担うことに意欲的である。 Anil Chopra RT 5 Dec, 2024 16:19 未だ比較的未開拓の北極圏地域は、特に石油、ガス、海洋生物といった未開発の天然資源の宝庫として認識されている。また、歴史的に大国間の紛争の火種となる可能性が高い地域としても考えられている。ロシアは長年にわたり、この地域で優位な存在であり続けてきた。しかし、NATOの北進により、モスクワは軍事的な影響力を大幅に拡大せざるを得なくなった。成長著しい大国である中国は、北極圏問題への関心を強めている。また、地…
市場概要 バードウォッチングツーリズムの世界市場規模は2023年に627.3億米ドルと推定され、2024年から2030年までの年平均成長率は6.2%と予測されています。バードウォッチング観光は、より広範なエコツーリズム業界のニッチセグメントであるアビツーリズムとしても知られ、環境意識の高まりと持続可能な旅行体験への欲求に後押しされ、近年大きな成長を遂げています。この観光形態は、熱心なバードウォッチャーから、さまざまな鳥種の自然生息地を探検しようとする気軽な自然愛好家まで、多様な層にアピールしています。 バードウォッチング・ツーリズムの増加には、世界的な接続性の向上により遠隔地のバードウォッチ…
期待通りの凄まじい本だ。 大英帝国「靴を食った男」と呼ばれていたジョン・フランクリンが率いる北極の探検隊。いわゆる「北西航路探検隊」が出発したのは1845年という。 それが「129人全員死亡」の探検になるのだが、その探検と重ね合わせて、著者と荻田泰永氏との北極圏の徒歩による冒険(探検)が進む。 読んでみれば「異論なし」と思われるが、正真正銘「冒険」あるいは「探検」である。 ※フランクリンが「靴を食った」のは、北極圏の探検中に食料が尽きて、自分の革靴の皮を食べて飢えを凌いだというのが理由である。 安易に、ここには書けないような内容も含まれていて、まさに命を張った闘いとも言える。氷点下30℃とか4…
19世紀、イギリス海軍のジョン・フランクリン提督が率いた北極探検隊は、未知の海路「北西航路」を求めてアークティックの深淵に挑みました。しかし、この冒険は、予期せぬ悲劇へと発展しました。極寒の地で探検隊は行方不明となり、後の調査により彼らが極限状態に追い詰められ、最終的に仲間を食べるという恐ろしい行動に至ったことが判明したのです。この物語には、歴史の裏側に隠された恐怖と絶望が詰まっています。 フランクリン遠征隊とは? 探検隊の消滅と人肉食の証拠 具体的な証拠と研究 フランクリン隊が直面した極限状態 実際に解明された事例 探検隊の悲劇が私たちに教えるもの まとめ フランクリン遠征隊とは? フランク…
バラク・オバマ前大統領による2024年夏のリーディングリストに含まれていた『The Wide Wide Sea: Imperial Ambition, First Contact and the Fateful Final Voyage of Captain James Cook』(広大な海: 帝国の野望、初接触、そしてジェームズ・クック船長の運命的な最後の航海)はノンフィクション作家であるハンプトン・サイズによるジェームズ・クックの評伝である。 ジェームズ・クックは1700年代後半に活躍したイギリスの探検家、航海士、地図制作者であり、その業績から「太平洋探検の父」とも呼ばれている。彼は3回の…
イエメンのフーシ派は、西側諸国とそのルールに基づく秩序を一挙に牽制した。 Pepe Escobar The Cradle DEC 28, 2023インド北部で発明されたにせよ、中国東部で発明されたにせよ、ペルシャからトルキスタンまでの中央アジアで発明されたにせよ、チェスはアジアのゲームである。チェスでは、単純なポーンがチェス盤全体をひっくり返すことができるときが必ずやってくる。そう、ポーンは地震のようなチェックメイトを課すことができるのだ。私たちは今、地政学的にそこにいる。チェス盤上の一手、すなわちイエメンのフーシ派による紅海封鎖は、世界の海運、サプライチェーン、経済回廊戦争にとどまらず、連鎖…