アヘン戦争の講和条約。清朝とイギリスの間で1842年8月に締結。江寧条約とも。
全13条で、以下のような条件が清に課せられた。
以上、単なる講和条約であって、特段の不平等条約と言うほどの物でもない。が、翌1843年になってさらに虎門寨追加条約等によって、清はさらに以下のような内容を認めさせられた。
これらはいずれも清の主権を制限するものであり、典型的な不平等条約とされる。さらに清は米仏とも同じような内容の条約を結ばされ(望厦条約、黄埔条約)、列強の中国大陸進出は加速していくことになる。
講義で使う解説。 問題の解説だけ読みたい人は総評をスクロールしてください。 共通テストに見る歴史教育を通して育成する能力の変容 令和時代の歴史教育では読解力リテラシーと知識活用能力の育成が明確に求められている。大学入試が変わらなければ歴史学習は変わらないと批判され続けてきたので、共通テストは明確に出題傾向を変え、資料読解をメインとするものに舵を切った。 それでも2022年の共通テスト世界史Bは資料読解を装った純粋国語の問題、即ち文章を読みさえすれば解けてしまうものが多いことが指摘されていた。それを踏まえてか2023年の世界史Bは純粋国語の問題は少なくなり、読解力リテラシーに歴史知識を加えて解く…