明治・大正の日本にも、動物愛護の動きはあった。 特に高名な旗頭として、松井茂・小河滋次郎の両法学士が挙げられる。 わけても前者は「動物を虐待して平然たる者は人間に対しても残虐を敢えてして平然たる者」「動物虐待を見過ごす社会は問題児を大量生産する社会」との所見に基き、新聞に盛んな投書を行い、欧米すなわち先進諸国の実情を伝え、大衆の意識を刺激して、立ち上がらせんと努力した。活発というか、意欲に満ちた人である。 (Wikipediaより、松井茂) こころみに「投書」の中身をひろってみると、 〇英国では一八〇九年ロード・エアースキン氏(Lord, Erskine)が上院に於て動物愛護の事を述べた時は寧…