人の言葉に乗せられて、この山里を離れてさまようことはなりません。『源氏物語』椎本 あくがる【憧る】 (心が身体から)さまよい出る (家から人が)離れてさまよう 心ひかれる 疎遠になる 解説 <自動詞・ラ行下二段活用> 本来の場所から離れてさまよう。 心が身体から離れ、何かにひかれて向かって行く。 互いの心が離れ、疎遠になる。 (心が身体から)さまよい出る 大殿には、御物の怪いたう起こりていみじうわづらひ給ふ。「この御生霊、故父大臣の御霊など言ふものあり。」と聞き給ふにつけて、思しつづくれば、「身一つの憂き嘆きよりほかに人を悪しかれなど思ふ心もなけれど、もの思ひにあくがるなる魂は、さもやあらむ」…