熱燗で泰西名画をああだこうだ モネの展覧会が国立西洋美術館で開かれていると、テレビの日曜美術館で紹介されていた。 たまたま私は、彼の「印象 日の出」を水彩絵具で手慰みに描いてみたところだった。と言っても、模写などという大そうなものではなくて、画集やネットを見てその絵の色合いを水彩絵具で真似てみようかなと思っただけのこと。 この絵は、酷評の中でいわゆる印象派という名称のもとになった曰く付きのものだ。描かれたのはル・アーヴルという港の風景であり、当初は「印象」という曖昧なタイトルがつけられており、制作日もはっきりしていなかったようだ。その後オークションにかけられたときに「夕陽」という語がついたとい…