「編集者を扱った作品」の第四弾は、少女向けファッション誌の編集者を素材にした大崎梢『プリティが多すぎる』(文藝春秋、2012年)。対象年齢はずばり「女子中学生」というファッション誌『ピピン』に異動となった新米編集者・新見佳孝。最初は「驚きと疑問と違和感と戸惑い」の連続。が、少しずつ『ピピン』の存在意義、ユニークなその運営システムなどを理解し、「ピピモ」と呼ばれる専属契約を結んだ「少女モデル」たちとの交流を通し、一人前の編集者として成長していきます。2018年に日本テレビ系でテレビドラマ化されました。主演は千葉雄大さん。 [おもしろさ] 本気で取り組んでこそ、見えてくるものが ファッション誌の編…