取組高

先日1日、国際決済銀行（BIS）より2020年第4四半期のグローバル上場金利関係デリバティブ取引に関するデータ（※）が公表されていたので、ここで概観する。 ※ 本データのうち、前回公表分から数値が変更されていた個所については赤文字とした（今回は該当なし）。 新型コロナウイルスの世界的流行が本格化した本年2月・3月には普段の2～3倍となっていた先物取引及びオプション取引の一日平均取引代金だが、マーケットの切り返しとともに沈静化した反動で夏以降は北米・欧州地域を筆頭に平年を下回る水準にまで落ち込み、第4四半期も低調な水準が続いた。 取引の潜在的需要を示すとされる取組高も同時に減少していることから、…

先日16日、米国先物業協会（FIA）から2021年1月分のデリバティブ取引所のカテゴリー別・地域別シェアが公表された。 2021年1月の全世界におけるデリバティブ総取引高は、前年同月比43％増（前月比0.4％増）の約46億5,000万枚と2020年12月に記録した単月での最高記録を更新。1月分の内訳等の詳細については、【下表及び下グラフ】を参照。 また、1月末時点の総取組高（未決済約定）は前年同月比10.1％増（前月比1.4％減）の約9億8,730万枚だった。 ＜表・グラフ：デリバティブ取引所のカテゴリー別・地域別シェア‗2021年1月＞ FIA_202101 出典）FIAウェブサイトに掲載さ…

本日1日、中国期貨業協会（CFA）より2021年1月の中国5大取引所（上海、大連、鄭州、CFFEX、INE）のデリバティブ取引高（確定版）が公表された。 2021年1月における中国5大取引所のデリバティブ総取引高は前月比21.41％減の6億721万3,235枚、同デリバティブ総約定代金（想定元本ベース）は同16.05％減の46万2,300億人民元となった。取引所別の内訳等の詳細については、下【グラフ1】を参照。 ＜グラフ1：中国5大取引所のデリバティブ取引高推移（～2021年1月）＞ China_202101 2020年11月に上海国際エネルギー取引所（INE）に上場した人民元建て銅先物は、大…

先日20日、米国先物業協会（FIA）から2020年12月分のデリバティブ取引所のカテゴリー別・地域別シェアが公表された。 2020年12月の全世界におけるデリバティブ総取引高は、前年同月比64％増（前月比4.1％増）の約46億3,000万枚と2020年3月に記録した単月での最高記録を更新。昨年1年間の累計は前年比35.6％増となる約467億7,000万枚に。12月分の内訳等の詳細については、【下表1及び下グラフ】を参照。 また、12月末時点の総取組高（未決済約定）は前年同月比9.7％増（前月比7.2％減）の約9億8,730万枚だった。 ＜表・グラフ：デリバティブ取引所のカテゴリー別・地域別シェ…

昨日7日、国際決済銀行（BIS）より本年9月時点のグローバル上場金利関係デリバティブ取引に関するデータ（※）が公表されていたので、ここで概観する。 ※ 本データのうち、前回公表分から数値が変更されていた個所については赤文字とした。 新型コロナウイルスの世界的流行が本格化した本年2月・3月には普段の2～3倍となっていた先物取引及びオプション取引の一日平均取引代金は、マーケットの切り返しとともに沈静化した反動で、夏以降は北米・欧州地域を筆頭に平年を下回る水準にまで落ち込み。 一方で取組高は徐々に回復傾向にあることから、投資家の振る舞いに何らかの変化があったのではないかと推測。内訳等の詳細については…

先日19日、米国先物業協会（FIA）から2020年10月分のデリバティブ取引所のカテゴリー別・地域別シェアが公表された。 2020年10月の全世界におけるデリバティブ総取引高は、前年同月比34.7％増（前月比5.4％減）の約40億1,000万枚。本年1月から10月までの累計は前年同期比30.7％増となる約376億8,000万枚に。10月分の内訳等の詳細については、【下表及び下グラフ】を参照。 オプション取引に関して、他の地域が伸び悩む中、アジア太平洋地域のみで約10億枚と過半のシェア（50.1%）を獲得。 また、10月末時点の総取組高（未決済約定）は前年同月比3.1％増（前月比6.1％増）の約…

先日14日、米国先物業協会（FIA）から2020年9月分のデリバティブ取引所のカテゴリー別・地域別シェアが公表された。 2020年9月の全世界におけるデリバティブ総取引高は、前年同月比41.2％増（前月比13.9％増）の約42億4,000万枚。本年1月から9月までの累計は前年同期比30.3％増となる約336億8,000万枚に。9月分の内訳等の詳細については、【下表及び下グラフ】を参照。 また、9月末時点の総取組高（未決済約定）は前年同月比5.4％増（前月比1.6％減）の約9億6,480万枚だった。 ＜デリバティブ取引所のカテゴリー別・地域別シェア‗2020年9月＞ FIA_September_…

先日14日、国際決済銀行（BIS）より本年6月時点のグローバル上場金利関係デリバティブ取引に関するデータが公表されていたので、ここで概観する。 注）備考欄に注記がなく、2020年1Q（2020年3月）のデータが更新（【下表・下グラフ】は当該修正分を反映済みの値となっている）されていたりするなど、余りユーザーフレンドリーでないのが残念ではある。なお、本データには年明け以降に露わになった新型コロナウイルスの影響が反映されている。 新型コロナウイルスの世界的流行が本格化した本年2月・3月には普段の2～3倍となっていた一日平均取引代金は、4月以降のマーケットの落ち着きとともに徐々に沈静化し、ほぼ昨年並…

おはよう(^^)/ おはようにゃ～ ようやくお休みになったね サラリーマンは、現代の奴隷制度にゃ💦 たしかに、そうかも！ １日も早くリタイアしたいにゃ それ、同感です(>_<)

データは少し古いが、今月5日に米国先物業協会（FIA）より2020年6月末時点における取組高（未決済約定）ベースのグローバルデリバティブ取引所ランキングが公表された。先日公表された主として当該市場の流動性を示すとされる取引高ベースとは性格をやや異にし、取組高ベースは当該市場における潜在的なヘッジニーズを体現する指標とされる。 清算機関（注：国法取引所ではないため取引高はなし）である米オプション・クリアリング・コーポレーション（略称OCC。なお、米通貨監督庁（OCC）とは別組織；OCCの取組高は全米の複数取引所におけるオプション取引の取組高を合算した数値）が前年同期比14.5％増の3億1,830…

昨日13日、米国先物業協会（FIA）から2020年7月分のデリバティブ取引所のカテゴリー別・地域別シェアが公表された。 2020年7月の全世界におけるデリバティブ総取引高は、前年同月比33％増（前月比3％減）の約38億5,000万枚。地域別では、ヨーロッパが前年同月比・前月比ともにマイナスとなった。本年1月から7月までの累計は前年同期比32.2％増となる約257億2,000万枚に。7月分の内訳等の詳細については、【下表及び下グラフ】を参照。 取引所別で目立つのは、ブラジルのB3（旧BM＆Fボベスパ）が引き続き堅調なことは勿論、トルコ・イスタンブール取引所（※）のデリバティブ取引高が前年比278…