気を静めなさってから、いざり出ていらした御姿が、月の光にたいそう美しく照らされて座っていらっしゃる。『源氏物語』須磨 ためらふ【躊躇ふ】 気を静める 静養する ためらう 解説 <他動詞・ハ行四段活用> 高ぶった感情をおさえる、気を静める。 病気を落ち着かせる、静養する。 <自動詞・ハ行四段活用> 躊躇する、ためらう。 気を静める 『源氏物語』須磨 その日は、女君に御物語のどかに聞こえ暮らしたまひて、例の夜深く出でたまふ。狩の御衣ぞなど、旅の御よそひいたくやつしたまひて、「月出でにけりな。なほすこし出でて見だに送りたまへかし。いかに聞こゆべきこと多くつもりにけりとおぼえむとすらん。一二日たまさか…