前回の記事の続きです。 第二次世界大戦の失敗を例に、「日本は撤退戦が苦手だ」という評価があります。しかし、日本に限らず、撤退戦はほぼ全ての国や組織にとって苦手でしょう。「天才経営者などいない」で「どの時代、どの社会であっても、『名経営者だったから企業が成長したのではなく、企業が成長したから名経営者になれた』が一番実態に近いと私は考えています。さらに書けば、企業が成長したのも、ほとんどは時流に乗ったから、その企業の従業員全体の能力が高かったから、あるいは、単に運がよかったからで、経営者の能力が高いとは限らないと私は考えています」と書きました。この見解につけ加えます。 GEのCEOを10年以上務め…