名義預金

相続税法実務編 こんにちは。FPおじさんです。(^^♪ 前回のブログで税務調査の大半（約９割）は「変形資産」に関する調査だと解説しました。課税庁は過去３年間から10年間の預貯金に関する入出金履歴の調査を行い、出金したお金がどうなっているのか（変形しているのか）を徹底的に調べます。 預貯金の調査については、子や孫の口座への出金（名義預金）や高額な出金（不動産や金融商品）の２パターンが調査対象になっていますが、名義預金の調査を「家族間の資金交流」と課税庁側ではいいます。 名義預金とは、将来の相続税を節税する目的で家族名義の預貯金口座を開設したと課税庁側にみなされた場合の預貯金口座をいいます。預貯金…

名義預金とみなされるケース 名義預金とみなされないための対策 まとめ 名義預金とは、口座の名義人と実際に資金を管理している人が異なる預金のことを指します。 親が子どもや孫の名義で口座を開設し、そこに資産を預けることで、将来的な相続をスムーズに行うための手段として用いられます。 金融機関は名義預金を防ぐために本人確認を強化し、新規口座の開設目的を厳しくチェックしているため、名義預金を目的とした口座開設は難しくなっていますが、すでに開設された口座間での取引をすべて監視することは困難なため、実質上被相続人の名義預金に該当するものが生じます。 名義預金とみなされるケース 名義預金とみなされる可能性が高…

こんにちわ。FPの金蔵（きんぞう）です。 昨年父が亡くなって、相続税の申告を行う必要がありました。 なんでもとりあえず自分でやってみることを基本スタンスにしているので、市販のソフトを数千円で購入して自力で申告書を作成して、申告してみました。 率直な感想として、当初思っていたより、意外とすんなりできてしまった感じです。 FPの資格勉強で重点的に相続を勉強していたことと、亡くなる前に父からおおよその財産の中身について、話を聞いておけたことが大きかったです。 あと、最近のソフトは優秀なので、必要なデータさえ、きちんと打ち込めば、勝手に自動計算して、申告書を出力してくれるのも助かりました。 また、入力…

相続相談で、相続対策として、暦年贈与としてここ数年、こどもたちにお金を渡していたということをお聞きすることがあります。 基礎控除以内であれば、申告も必要ないし、相続財産にも含まれないですよね、とお聞きしますが、注意しないといけない点が二つあります。 ひとつは、相続開始の３年以内の贈与は、相続財産の対象になってしまうことです。高齢になってから、暦年贈与をはじめても、亡くなってから３年以内の贈与は、相続財産の内に入るので、ある程度、長期的な視野が必要です。 また、こどもの預金口座にお金を入れていても、その口座の管理を、こどもではなく、贈与する親が管理していると、実質的に、こどもの口座ではなく、単に…