突然、目覚ましが なった。 ジリジリと音が鳴った。もう使わなくなって物置台に なっている製図台に置かれた 小さな置時計の音だった。それを、素早く音を止めて あー、もう0時か。 思わず、私は、心で叫ぶ。今日は何をしていたのか。 あれをして、これを直してそうそう、ごみ出ししたな ミカンに寒肥をやったな。それだけでなかったな。 気の進まない気持ちと、 ほっとけない気持ちの中で、 出来れば避けて通りたい 提出したくない心境 であるが、 確定申告書をき上げた ときだった。お上(税務署)に上納する 税金の計算で、今まで かかって、提出日が明日に 切られて、どうにか 書き上げが間に合った。これから就寝 目か…