■返礼品に世田谷区の版画 ふるさと納税 区税流出対策(東京新聞2023年11月22日) 東京都世田谷区は、ふるさと納税制度の返礼品に、区が所有する画家向井潤吉氏(1901~95年)の版画作品(寄付額100万円)を追加すると発表した。2023年度のふるさと納税制度に伴う区税の流出が今年7月1日時点で約99億円に達し、対策として寄付獲得を目指そうと区の文化芸術品まで提供する格好だ。20日の会見で保坂展人区長は「制度自体が自治体を競争に追い込んでいる」と話し、国に制度見直しを訴えた。 流出額は昨年、区民が制度を利用して他自治体に寄付したことに伴う本年度の区税控除額の総計。昨年度より約12億円増えた。…