中国の王朝の一。紀元前1050年頃〜紀元前256年 商王朝を滅ぼした武王が建国した。
宗周(鎬京)及び成周(洛陽)を首都とする大国だった(西周時代)が、紀元前770年以降、成周のみを首都とする小国(東周時代)となる。 東周時代は、春秋戦国時代とほぼ一致する。
西周時代に封建制が形作られたが、国家の形態は、商王朝同様「都市国家の集まり」にとどまっていた。
商王朝→西周→東周(春秋戦国時代)
4月8日に録画していたNHK・BSプレミアムの再放送「中国王朝 英雄たちの伝説『権力者たちの素顔 史上唯一の女帝・則天武后』」(2020年初放送)をやっと見ました。 私はスサノオ・大国主建国論、邪馬台国論から縄文社会研究に進み、わが国は母系制社会であったという結論に達し、さらに女性像・女神像と神話、人類誕生の分析から、世界の全古代文明は母系制社会であったとの論証を行いました。 今回、中国の唐時代の武周王朝が母系制社会の世界の最後の女王国であったことがわかりましたので、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』批判4の前に、面白い方を先にまとめておきたいと思います。 1 則天武后とは 番組は佐…
諡号(しごう)は「おくりな」とも呼ばれ、天皇の死後に付けられる呼び名です。 現在の天皇は「今上天皇」ですが、明治以降一世一元ということになり、その元号が諡号とされるのは間違いありませんので、死後には「令和天皇」と呼ばれるのでしょうが、現在はまだそう呼ぶことはできません。 こういった諡号は天皇家の歴史の中で色々な変遷をたどってきました。 その歴史について解説しているのが本書です。 諡号と言うものが生まれたのは古代中国です。 王や皇帝には諱(いみな)つまり実名はあるのですが、臣下などがそれを使うことはできず、王様とか皇帝陛下といった呼び方をしていました。 しかし王や皇帝が死んで代替わりすると新たな…
潮の満ち引きがあるように、世の中も変化が起きるものなのだろう。潮目の変化は避けえない。好景気に沸き、それを謳歌していれば、どこかで転機が訪れる。品薄になり、物価が高騰するというサインが現れれば、過熱感を冷まそうとする力が働く、ごく自然なサイクルなのだろう。 ここ最近の米国の株価を見ていると、テックバブルの崩壊の始まりのように映る。米国の金利上昇で、それが重石となって、テック企業の先行きに雲がかかる。時代は移れど、バブルはどこかで生じては崩壊を繰り返している。こうしたことで潮目が変わり、あるものは淘汰されてゆき、あるものが社会に定着していく。 (adsbygoogle = window.adsb…
ありふれた表現なのだろうが、激動の時代、不確実性の時代と呼ぶのは相応しいことなのだろう。先行きが見通せなければ、やはり将来が心配になる。仕事をしていても、成長を実感できず、このままでいいのだろうかと、漠然と不安を感じる。 国も会社も社会も成長を謳歌し、前に進んでいると実感できればいいのだろうが、現実は大きく乖離している。打ち手はいつもはずれて、五里霧中から抜け出せない。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 国の借金「長期債務残高」が、2021年度末時点で初めて1千兆円の大台を超え、1017兆1千億円になったという。18年連続で過…
𠮷野家の元常務の問題視された発言がまだ多少尾を引いているのでしょうか。それだけマーケティング業界にはインパクトのある出来事だったのかもしれません。 生活者視線からすれば、この騒動が𠮷野家ブランド自体を棄損することは、結局ほとんどなかったのではないでしょうかと、マーケティング専門家の声をSankeiBizが紹介しています。 「マーケティング教」の毒にあたった? 吉野家への残念感(1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト 元常務の発言は吉野家ブランドのあり方とかけ離れていたものだったということに違いありませんとSankeiBizは指摘しています。 この業界に…
日曜日の朝、 「雨の中を歩いている、傘にあたる雨音を聴いている」 「雨の森も美しいものだ、何より人が少ないのが嬉しい」 「ゆっくりと歩く、歩くためにここで歩いている」 #自由律 https://t.co/puQzLwcD0H 日曜日の朝、 「歩いていたら眠たくなった、屋根のあるベンチに座る、先客がいる」 「サンドイッチとコーヒーでひと休み、パン屑に群がる先客(鳩)たち」 「先客(鳩)たちがすぐ側で喉を鳴らしている、雨音、ただ座っているこの時」 #自由律 https://t.co/xbbblrtw1o 日曜日の午前、 「うとうととしていたら身体が冷えた、帰ろう」 「ハナミズキの花が咲いている、雨…
前回「学而第一(7)」の冒頭は「賢を賢として色に易(か)へ」でした。賢者をアイドルのようにみなすのですから驚きです。 賢者に対する強い関心は、孔子が活躍した時代よりさらに古い時代の詩歌集である詩経にも載っています。今回はその詩経を鑑賞します。 詩経 中国最古の詩集で、黄河流域の諸国や王宮で歌われた詩歌305首を収めたものです。 西周初期(前11世紀)から東周中期(前6世紀)に至る約500年間の作品群が収められています。孔子が生まれたのが前550年ですから、その前の500年となります。孔子の時代から見れば古典です。ちなみに、日本で言えば、縄文時代末期から弥生時代に相当します。作者は、農民・貴族・…
たまには歴史に関する考察を書いてみようと筆をとってみた そもそも中央進出すると、何故その勢力は凋落するのか。 信長は、中央進出の「目的」と「手段」を入れ替えた。 信長と義昭の関係は、形式的にはともかく、実際には明らかに信長が上位にあったと考えるのが自然 義昭は、自分の方が格下であることを、十分自覚していたのではないかという説を唱えてみる。 将軍の御謀叛は、「不満」からではなく、「不安」から出たもの。 武王信長 たまには歴史に関する考察を書いてみようと筆をとってみた 少し、歴史に関する考察を書いてみようと思います。 彼の有名な、織田信長のことです。 信長は尾張(今の愛知県)出身の、当時、最も力の…
枢軸時代について考えた話です 前回の話 孔子について 釈迦について ソクラテスについて 群雄割拠の時代 前回の話 前回の記事では、釈迦、孔子、ソクラテスについて考えました。 yokositu.hatenablog.com 3人が生み出したものは、いずれも超越的なものによらない新たな考え方でした。 それがほぼ同時期に地理的に離れた地域で独立に起こっており、まとめて「枢軸時代」と呼ばれています。 そして、その「枢軸時代」が生じた要因を、「人類が精神的に覚醒した」とする考え方もあるのですが、それは考え難いのではないかという内容でした。 では「枢軸時代」をどう考えるのかという事ですが、複数の事象が有っ…
「天下布武」とは穏(おだ)やかではない。全く、信長は自分を何様だと思っているのか、天下を統(す)べるのは俺様だ、俺以外いない、とでも思っているのか、と咬みつきたくなる様なこの言葉。彼の戦歴や成し遂げた事業を列挙してみると、成程そう思っても仕方がない、と納得してしまう所があります。 けれど、本当にそうなのか、と立ち止まって考えますと、そこに腑に落ちないものが有ります。信長が「天下布武」の印章を使い始めたのは、まだ覇業の始まる前の初期の頃です。それは、覇業どころか、周辺国に圧し潰され兼ねない程の小国の信長が、美濃の斎藤龍興を打倒した頃に使い始めた印章なのです。 岐阜城 信長が足利義昭の要請を受けて…
混迷する社会情勢の中に身を置かざるを得ず、自分の将来に漠然と不安を抱くようになってしまう。社会が善い方向とはいうよりは、むしろ悪い方向に引っ張られているように感じる。 問題を解決しようとする人より、問題を起こす人が増えていないだろうか。解決策に異議を唱え、足を引っ張ってばかりでは問題解決は遅々と進まず、弊害ばかりを背負いこまなければならない。 論語に学ぶ 南宮括(なんきゅうかつ) 孔子に問うて曰わく、羿(げい)は射(しゃ)を善くし、奡(ごう)は舟を盪(うご)かせしも、倶(とも)に其の死然を得ず。禹(う)、稷(しょ く)とは躬(みずか)ら稼して天下を有(たも)つ、と。 夫子(ふうし)答えず。南宮…
日曜日の午後、 「雨が降っている、傘をさして歩いている」 「屋根のあるところに固まってお花見をしている人たちがいる」 「道行く人は少なく、風で桜の花びらが散っている、雨の桜も良いものだ」 #自由律 https://t.co/WXUyRGqBZC 日曜日の午後、 季康子は問うた、 我が民をして、君主を敬い、心を誠にして日々を過ごさせる為にはどうすればよいか。 孔子はいわれた、 君主が政を行うに、何ごとにも荘重に執り行えば民は敬うようになる。 #自由律 https://t.co/UrMw60djML 日曜日の午後、 そして、人として父と母によく使え、子を慈しめば民の心も誠になる。 善いことを好む正…
論語 為政第二 1:子曰く、政を為すに徳を以って(もって)すれば、譬えば北辰のその所に居て、衆星のこれを共る(めぐる)が如し。 孔子はいわれた、 一国の政を行なう時は、何ごとも仁の徳(思いやりの心、憐れみの心)をもってすれば、 北極星が天の中心として他の星々が周りを巡るかのように国中がうまくいくもの。 2:子曰く、詩三百、一言(いちごん)以ってこれを蔽むれば(さだむれば)、思い邪無し(よこしまなし)と曰うべし(いうべし)。 孔子はいわれた、 詩経三百篇を、ただ一言をもって述べるのであれば、 「思い邪なし」 心に曇りなく、思いに邪まなことは一切なし、 と言える。 3:子曰く、これを導くに政を以っ…
中国の歴史というと、なんとか時代…みたいなのが並んでよく分からない!と思っていましたが、この本で、孔子を産んだ国でありながら、今の独裁的な国になった…その流れと、現在の危機が理解できた気がします。 新中国史 王の時代、皇帝の時代 作者:石 平 PHP研究所 Amazon 曰く、中国の歴史は、「王の時代」と「皇帝の時代」の2つに分かれる。 「王の時代」は殷王朝や周王朝の古き良き時代。「天下為公」の時代で、民衆の反乱は起きなかった。 一方、「皇帝の時代」は秦の始皇帝が作り上げた中央集権制にはじまる、「天下為私」の時代。これがその後ずっと続いている。 秦の始皇帝は、多くの民を徴用して「万里の長城」を…
ウクライナとロシアの停戦交渉がオンラインで再開されるという。前進するのだろうか。 ゼレンスキー大統領は引き続き、各国の議会でオンライン演説し、一方、プーチン大統領は各国首相と電話会談を重ねている。 再送-ゼレンスキー氏「ロシアを罰しなければ戦争誘発」、豪議会で演説 | ロイター 「われわれは今、ロシアを止めるべきだ。ロシアに責任を取らせるべきだ。そうしなければ、近隣国との戦争を望んでいる国が、自分たちにもできると考えるだろう」と述べた。(出所:ロイター) (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 側近らが怖くて真実を話せず、プーチン大…