Mです。 仕事の関係で、こども医療の中心的存在の施設を訪れる機会があった。東京世田谷の多摩川河岸段丘上にある、国立成育医療研究センター。 じつに厳めしい名前になっているが、単純な病院ではないので仕方が無い。 訪れるまで知らなかったのだが、実はこの施設、ずっと以前に何度も前を通り過ぎていたところだった。ただ、当時の名称は国立大蔵病院。もう、20年くらい前の記憶である。 当時の建屋は、たしか濃い茶色の煉瓦造りの姿で、うっそうとした森の中に暗くたたずんでいた。なにしろ、元陸軍病院だったところだし、昔の国立病院にある重々しく陰気な建物だった。 それが、今回訪れてみると180度の対局。明るくて広々してい…