●歌は、「我が命を長門の島の小松原幾代を経てか神さびわたる」である。 山口県周防大島町 塩竃神社万葉歌碑(遣新羅使人等) ●歌碑は、山口県周防大島町 塩竃神社にある。 ●歌をみていこう。 三六一七から三六二一歌の歌群の題詞は、「安藝國長門嶋舶泊礒邊作歌五首」<安芸(あき)の国の長門(ながと)の島にして磯部(いそへ)に舶泊りして作る歌五首>である。 (注)安芸の国:広島県西部。(伊藤脚注) (注)長門(ながと)の島:呉市の南の倉橋島。(伊藤脚注) ◆和我伊能知乎 奈我刀能之麻能 小松原 伊久与乎倍弖加 可武佐備和多流 (作者未詳 巻十五 三六二一) ≪書き下し≫我(わ)が命(いのち)を長門(なが…