固定IPアドレス(固定IP)とはインターネットに於ける番地に相当するものです。
IPアドレスは32ビットのアドレス空間の事を意味しますが通常インターネットサービスプロバイダがその管理を行っております。
世界的に総合管理しているのはアメリカにある非営利団体のICANNです。日本における管理元は社団法人であるJPNICで総務省と連携して行っております。
日本では1999年より一般社会インフラとしてインターネット接続ではADSLのサービスがスタートし、2001年には光ファイバーによる100Mのインフラが一般に敷設される様になってきました。その様にインフラ環境が整って来ると専用線で行っていたサーバーサービスが上記のブロードバンド回線を利用して行う傾向が顕著になり、
それに伴ってブロ−ドバンドを利用し個人でもサーバー運用を目的として固定IPアドレス(固定IP)のニーズが生まれてきました。
通信速度が100Mと唱えてのサービス(ベストエフォート)は接続条件によっては専用線をも超える品質のインフラで且つ、安価である事から個人、オフィスでも強いニーズがあり、サービスが拡大する方向にあります。近年「自宅サーバー」という言葉が広がっています。
サービスを受ける場合、提供している会社によって個性がありますので予め調査をする必要があると思います。特に注意をしたいのはサービスを受けていてもルータ機材を変更するとIPアドレスが変わってしまう場合がありますので予めご確認をお奨めします。電話、メール等で気軽に連絡できる体制を整えたサービス提供先が安心できると思います。
個人で運営する場合はサーバーの構築により他人に迷惑を掛けることが無い様にまた、ネットワークが混乱しない様に十分な知識とモラルの維持が大切となります。勿論、セキュリティー面でも慎重な対策を施す必要があります。