《前回の続きから》 blog.railroad-traveler.info 国鉄の貨物輸送高速化の切り札として登場した10000系高速貨車は、有蓋車ワキ10000、コンテナ車コキ10000、冷蔵車レサ10000で構成されました。空気ばねを採用したTR203を装着し、ブレーキには電磁弁式直通ブレーキを装備するなど、従来の貨車とは大きく異る構造でした。運転形態も、いくつもの操車場を経由していくのではなく、発駅と着駅が予め指定されていて、途中での連結開放をしない「拠点間直行」方式としたことで、所要時間を大幅に削減したのです。 このような画期的な運転形態で、しかもこうした運転形態に適合させた性能・設備…