《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 第二次世界大戦が終戦した後、国鉄は輸送量が大幅に増加していることに苦慮していました。当時の動力車の主役だった蒸機は石炭を燃料にしていましたが、戦後の混乱で燃料事情は悪化しつつあり、特に国内で産出される石炭の品質は低下したため、大量に使う割には発生する熱量が低く、乗務する機関士や機関助士たちは苦労を強いられていました。 また、高度経済成長期に入ると、特に都市部では鉄道沿線に住宅が建ち並ぶようになり、蒸機が吐き出す煤煙が社会問題化していきます。また、蒸機の燃料である石炭は効率が低くその費用も嵩んできたことで、国鉄の財政を…