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国際成人力調査

(社会)
こくさいせいじんりょくちょうさ

[英] Programme for the International Assessment of Adult Competencies
国際成人力調査は、経済のグローバル化や知識基盤社会への移行に伴い、OECDに加盟する先進国では、 雇用を確保し経済成長を促すため、国民のスキルを高める必要があるとの認識が広まっていた。そんな中で、OECDでは、各国の成人のスキルの状況を把握し、各国の政策に資する知見を得ることを目的として、2011年8月から2012年2月初めにかけて、実施した調査。
OECD加盟国等24か国・地域(日、米、英、仏、独、韓、豪、加、フィンランド等)が参加し、16歳〜65歳までの男女個人を対象として、「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」及び調査対象者の背景(年齢、性別、学歴、職歴など)について調査した。

調査内容

  • 読解力、数的思考力、ITを活用した問題解決能力の3分野のスキルを調査。また、年齢や性別、学歴、職業などに関する背景調査を併せて実施。
  • 知識の有無を問うのではなく、日常生活の様々な状況の中で情報を活用するスキルを重視。数学の公式などの知識がないと解けない問題が出題されることはない。

調査スキル

「読解力」(Literacy)

社会に参加し、自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発展させるために、書かれたテキストを理解し、評価し、利用し、これに取り組む能力。

    • ホテルなどにある電話のかけ方の説明を読んで、指定された相手に電話をする。
    • 図書館の蔵書検索システムを使って、指定された条件に合う本を選ぶ。

「数的思考力」(Numeracy)

成人の生活において、さまざまな状況の下での数学的な必要性に関わり、対処していくために数学的な情報や概念にアクセスし、利用し、解釈し、伝達する能力。

    • 食品の成分表示を見て、その食品の一日の許容摂取量を答える。
    • 商品の生産量に関する表を見て、グラフを作成する。

「ITを活用した問題解決能力」(Problem solving in technology-rich environments)

情報を獲得・評価し、他者とコミュニケーションをし、実際的なタスクを遂行するために、デジタル技術、コミュニケーションツール及びネットワークを活用する能力。

    • 指定された条件を満たす商品をインターネットで購入する。
    • 表計算ソフトで作成された名簿を用いて、条件を満たす人のリストを作成した上で、そのリストをメールで送信する。
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