「坊主丸儲け」という諺がありますが、この言葉は江戸時代の浮世草子(風俗小説)のなかの『風流茶人気質』に、「魚三層倍、呉服五層倍、花八層倍、薬九層倍、坊主丸儲け」と書かれているのが発祥だと言われています。魚屋は原価の3倍、呉服屋5倍、花屋8倍、薬屋は9倍の利益があり坊主(僧侶)は原価がないかなら全部は儲けになるから「丸儲け」というわけで坊主の後に「按摩掴み取り」なんて言ったりします。どちらかというと皮肉的な意味合いで使われることが多いですが、今風に言えば坊主(僧侶)は不労収入といったところでしょうか。しかも宗教法人は非課税なので「丸儲け」っぽく思えますよね。でも本当に坊主は丸儲けなのでしょうか?…