鹽竈神社の東参道を降ると、宮町である。 かつての賑わいは、この鹽竈海道ひとつとってもしのぶことができる。道がとても広いのだ。 塩釜駅、塩釜港の方面へ歩き始めてすぐ目につく大きな石造りの蔵は、鹽竈神社門前・本町通りを歩いた時にも見た佐浦酒造の享保蔵(前の記事へ)と背中合わせのように建っている同酒蔵の大正期に建てられた大正蔵である。 その先にあるひときわ大きな建物は、旧JR本塩釜駅跡地に建つ「壱番館」だ。 ランドマーク今は昔‥ 平成2(1990)年に地域再開発、市街地活性化の起爆剤として官民共同で建設された複合ビルで、1、2階には商業施設や銀行が入っていたが、景気の低迷や後継者不足により2025年…