乾いた硯に数滴の水を落とす 静かにゆっくりと墨を磨り始める 続けていくと、墨の香りがふっと鼻に届く瞬間があります。 磨りながら心はとうに落ち着いていたはずなのに… 墨の香りを感じると、浮ついていた魂が在るべきところにすっと納まるような感覚があります。そして香りに包まれながら、まっさらな紙を前に心まで無垢になったような、そんな心持ちになるのです。 字を書くことが好きで、仕事関連の挨拶状やお礼状はいまだに手書き(ペン字)です。 数が多くなると印刷してしまおうかとも思うのですが、手書きであるゆえ先様には印象に残るようで、そうなるともう後には引けません(笑) 今日は久々に、かな文字を書いてみました。 …