伊坂幸太郎による小説作品。 東京創元社より刊行。
この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おどおどしている。 はるか昔にも鉄国に負けたらしいけれど、戦争に負けるのがどういうことなのか、町の人間は経験がないからわからない。 人間より寿命が短いのだから、猫の僕だって当然わからない──。 これは猫と戦争と、そして何より、世界の秘密のおはなし。 夜の国のクーパー 伊坂幸太郎
この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おどおどしている。 はるか昔にも鉄国に負けたらしいけれど、戦争に負けるのがどういうことなのか、町の人間は経験がないからわからない。 人間より寿命が短いのだから、猫の僕だって当然わからない──。 これは猫と戦争と、そして何より、世界の秘密のおはなし。
夜の国のクーパー
今回は伊坂幸太郎さんの『夜の国のクーパー』を紹介しします。 伊坂さん好きなのですが、嬉しいことにたくさん作品がありまして、何から読もうかと迷ってしまいます。 その中でも今回は、表紙の可愛らしさと、帯の言葉に期待が膨らみ、積読していたこちらを選びました! 目次 あらすじ 感想 最後に あらすじ 気が付いたときには、知らない地で、蔓で縛られていた。 そこに猫が「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と話しかけてきた。 猫が語ったのは、猫の住む国での戦争後の状況、ネズミとの対話、そして国に語り継がれるクーパーとクーパーの兵士のお話。 そして見えてくる、その国の秘密についてのお話。 感想 異国の戦後のお話…
摩訶不思議なお話 伊坂幸太郎さんの作品です。 この方の作品を記事にするのは2回目です。 mashuuu33.hatenablog.com 12月の読書本は「夜の国のクーパー」です。 題名からして「クーパー」ってなんだ?!ってなりますよね。 世界の秘密のおはなしです(笑) 特設サイトがありました。あらすじやインタビューの抜粋が載っています。 www.tsogen.co.jp 感想です 不思議なファンタジー要素が強い作品だったと思います。 最初はわけが分からないまま、 とりあえずページをめくっていくのですが、 事の詳細が分かりそうで分からない・・・ モヤモヤが増える一方でした(笑) なので「こうい…
201.夜の国のクーパー/伊坂幸太郎 「疑うのをやめて、信じてみるのも一つのやり方だ」(p.300) 夜の国のクーパー (創元推理文庫) 作者:伊坂 幸太郎 東京創元社 Amazon 見覚えのない土地で目を覚ました男は、仰向けになった胸の上に座る一匹の猫から、彼らの国を取り巻く摩訶不思議な物語を語られる、伊坂幸太郎の長編小説。 大学生の頃に図書館で借りたことがあったけれどその時は読みきれずに返却期限が来てしまった。今回は改めて読了。 ある日、小さな国で戦争が終わったことを国王が告げた。敵国に支配されることになるが、危害を加えられることはないと。 しかし、見知らぬ動物を連れて国へと侵入してきた敵…
画像の転載、複製、改変等は禁止します。 本記事およびイラストは https://ameblo.jp/0831nuko/ および https://nukobook.com/ で掲載されているものです。 上記以外で記事やイラストを掲載しているサイトがありましたら、ご一報いただけますと幸いです。転載や引用につきましてはご連絡ください。 『夜の国のクーパー』 伊坂 幸太郎 (著) 創元推理文庫 のイラストブックレビューです。 気がつくと、細く丈夫な蔓で身体を縛られ、身動きのできない状態で草叢の中に横たわっていた私の胸の上には、灰色の猫が座っていた。その猫が「ちょっと話を聞いてほおしいんだけれど」と喋っ…
拝啓、あなた様先日このブログにも書きましたが、伊坂幸太郎さんの「夜の国のクーパー」の新装版が出ました。その本を記念撮影しましたよ~。今月の初めに小さな本棚を購入して、伊坂さんの本をそちらに移動しました。今日は、その本棚に新しい本を置いて撮影してみました。慣れていないので、背景とか、光の加減とか、試行錯誤して手間取ってしまいました。写真を撮ってみて気がついたことが、あれこれありました。今日の収納課題は、この本棚に並んでいる本の並び替えですねえ。お気に入りの本棚に仕上がりますように。 かしこ 「東京創元社」夜の国のクーパー【新装版】 --------------------------------…
拝啓、あなた様伊坂幸太郎さんの「夜の国のクーパー」の新装版が出ました。 「東京創元社」夜の国のクーパー【新装版】 人の言葉がわかるネコが登場するお話です。ネコの名前はトム。灰色のネコです。「夜の国のクーパー」 あらすじ・感想 <伊坂幸太郎さん> これまでは、こんな表紙でした。 雰囲気が変わりましたねえ。新装版も欲しいので、本屋さんに行ってきまーす! かしこ ------------------------------------------ 紙飛行機ドットコム -------------------------------------------
夜の国のクーパー (創元推理文庫) [ 伊坂幸太郎 ]価格: 858 円楽天で詳細を見る ※注!ネタバレしています。 これぞ大人の童話世界。 どうなることかとハラハラしながら読み進めたけれど、凄く素敵な結末だった! 数ページに1回は毛づくろいをする猫たちが可愛すぎる、中でもトム君は格別に可愛すぎる。確かに「トム」というより「トム君」というのがとてもよく似合う。 最後の節の複眼隊長の「みんなで帰るか」が、なんて温かい。待ち焦がれていた「おかえりなさい」と「ただいま」がどれほどの数交錯したのだろうと思うと、胸が熱くなる。 そして、大国と小国、猫とねずみ。自分よりも小さな者に出会ったとき、私はこれか…
諦め、開き直った時点で、永久に交わらなくなるだろう 「夜の国のクーパー」より 「夜の国のクーパー」感想 ---------------------------------------------- 紙飛行機文庫 トップページ -----------------------------------------------
2024年6月26日-7月2日 ・横山秀夫『半落ち』 ・西崎憲『ヘディングはおもに頭で』 ・今村章生『餞』 ・佐田三季『クライ、くらい夜の終わりに』 ・ジェイムズ・P・ホーガン(池央耿訳)『星を継ぐもの』 ・伊坂幸太郎『夜の国のクーパー』 ・稲垣理一郎、村田雄介『アイシールド21』1-37巻 以下コメント・ネタバレあり
皆さん、こんにちは。 突然ですが、本当にタイトルのつけ方が無粋でセンスがなくって申し訳ないです。 作品は実に面白かったのですが、吹けば飛ぶようなわずかなセンスでタイトルをつけて、こうなりました。 そろそろAIを使わなきゃですかね。 ただ私、つい世の中の流れと逆行したくなるんですよねえ。。。 はじめに 伊坂氏の作品をこれまで大分読み進めてきました。 初期のものから22作読み進め、これで23作目。 本作は2012年の作品。2000年の「オーデュボンの祈り」はじめ初期の疾走感に満ちた雰囲気から考えると、大分落ち着いた筆致かなと感じました。 とはいえ、洒脱さや奇想天外感は今回も健在で、十分堪能させてい…
出勤予定だったけれど、人員余裕あるからということでお休みに。 昨夜は『夜の国のクーパー』を読んでいて、おもしろくてなかなか止められなくて気づいたら0:00を回っていた。眠気と、先が気になる気持ちとの闘い。読みたい!に眠気が勝って0:30頃に就寝。 9:00の目覚まし、うとうとして9:30頃起床。録画しているドラマたちを見る。夜は職場の決起会的なやつ。11月に沖縄に行く予定ができた。
・・・二つだった。 言われたことをやるか、もしくは 自分がやるべきだと思ったことを やるか、だ。 (伊坂幸太郎「夜の国のクーパー」) 一徳塾の連休は暦通りで・・・・・・・・はない。一年間の各曜日が 同じ日数で学習できるように設定してあるので、塾のある祝日もある。 なんや、わかりにくいな~、とならないように、年末年始に一年の 塾のある日カレンダーを本人、保護者にケチることなく配っている。 だから、祝日に「今日塾あるんですか~?」などといったラインや、 電話でのたまう奴は、即刻シバキ・・・ませんわよ。まだしも、後日、 塾があるとは知らなんだ、とこれまたのたまう奴はどうしてくれようか、 なんて言いま…
読書記録を付けなくなってから「読まねば」という意識が薄くなって、すっかり読書のペースも頻度も量も落ちている。読み終わった本が溜まるのも当然遅くなって、前回いつ売りに行ったか思い出せないくらい久々に本を売りに行ってきた。 今回は古本に加えてコンビニで行われている1番くじのA賞も。仮面ライダーウィザード、フレイムドラゴンフィギュア、とレシートには書いてある。全く分からない。 10年くらい前に親戚の子供が遊びに来て、近所のコンビニでノリでくじを引かせてやったら当たったやつだ。持ち帰るにはかさばるからと我が家に残ったコヤツ、A賞だからと誰のコレクションでも無いのに何度も断捨離を免れて早10年。 未開封…
【夜の国のクーパー】(著:伊坂幸太郎)を読了。 100年以上前に戦争に負けたらしい国。これまでは穏やかに過ごしていたのに、ある日、敵国の兵士がやってきて支配が始まった。 前半がつまらなくて、つまらなくて。猫が人間の言葉を理解できるという設定なのだけど、猫らしく自国の人間の会話を聞いたり、敵国の人の様子をふらりと見に行ったり。猫視点で物語を読み進める我々読者。いっそのこと自国民の誰かの視点で物語が進んだ方が相手の出方も分からないし、よっぽど恐怖を感じたんじゃないかと思う。 いや、この物語で伝えたかったことが「戦争って怖いよね。」ってことじゃないから、猫視点にしてその部分を和らげているのかもしれな…
伊坂幸太郎さんの著書で“夜の国のクーパー”という作品があります。目が覚めると主人公は猫とお話出来ていて、違う国?世界?に来てしまっていた。主人公がその世界での物語に混ざっていくお話です。その世界では2つの国はずっと戦争を続けており、本の中で「外に敵を作れば内は団結する。」というセリフがあって、読んだのは何年も前ですが、時々このセリフを思い出します。 外に敵がいれば、内は団結する。なるほど。確かに、学校でも普段仲の悪い女子は共通の敵を見つけると団結していました。「なんで、今までめっちゃ仲悪かったやん。」と男子目線から見ると不思議なくらい、共通の敵が出来ると、今までの仲悪さが嘘だったように仲良くな…
夜の国のクーパー (創元推理文庫)作者:伊坂 幸太郎東京創元社Amazon 読み終わった本の記録。 伊坂幸太郎と書いて、メタファーと読むことになっていたんでしょうか⁉ メタファーのバッティングマシーン。大人のおとぎ話。 すごく楽しかった。おおむね2日くらいで読み切ったと思う。最後まで集中して読めた。 国と町、囲われた世界と鉄国の侵略。猫。そして鼠。複眼隊長。信じていたことをそのまま信じてよいだろうか。 トム君🐈が、すごく可愛らしい。賢さと猫らしさが同居している。キャラクターに特徴があるといくらでも描写を増やしていけそうなところ、最低限の描写でみせるのがかっこいい。 どの登場人物も生き生きとして…
<伊坂幸太郎さんの本> 2011年~2015年(単行本発売日) ● PK ● 夜の国のクーパー ● 残り全部バケーション ● ガソリン生活 ● 死神の浮力 ● 首折り男のための協奏曲 ● アイネクライネナハトムジーク ● キャプテンサンダーボルト ● 火星に住むつもりかい? ● 陽気なギャングは三つ数えろ ◀ 伊坂幸太郎さんの本<コレクション*2006年~2010年>のページへ戻る ▶ 伊坂幸太郎さんの本<コレクション*2016年~2020年>のページへ進む
ネット上で見ることができる、伊坂幸太郎さんのインタビューは、 結構、数あるものです。 過去のインタビューを今読んでも、楽しいです。 小説を再読するのと似ていますね。 ネット上で見つけたインタビュー記事を、いくつかまとめてみました。(旧・紙飛行機文庫に書いていた記事を引っ越し・追記・修正・削除しました) ----------------------- 小説 ------------------------------- 【777 トリプルセブン】 2023年(令和5年) 毎日新聞「「シリーズ得意じゃない」伊坂幸太郎さんが「777」を書いた原動力」 2023年(令和5年) 産経新聞「やむなく格闘……