●歌は、「これやこの名に負ふ鳴門の渦潮に玉藻刈るとふ海人娘子ども」である。 山口県周防大島町 大多麻根神社万葉歌碑(田辺秋庭) ●歌碑は、山口県周防大島町 大多麻根神社にある。 ●歌を見ていこう。 題詞は、「過大嶋鳴門而經再宿之後追作歌二首」<大島(おほしま)の鳴門(なると)を過ぎて再宿(さいしゆく)を経ぬる後(のち)に、追ひて作る歌二首> (注)大島の鳴門:山口県屋代島と本州との間の大畠の瀬戸。(伊藤脚注) (注)さいしゅく【再宿】〘名〙:二夜続けて宿泊すること。二晩どまり。(コトバンク 精選版 日本国語大辞典) (注)追ひて作る歌:後になって回想して作る歌。(伊藤脚注) ◆巨礼也己能 名尓…