大相撲で盛大な人気を得た旭道山は1964年10月、東京都世田谷区生まれ。 3歳で母方の実家がある鹿児島県大島郡に移り住んだものの、離島の生活に馴染めなかった父が家を出て別居。 母親の手助けをしながら、長男として弟などの世話をする毎日を送った。 小さい頃から運動神経抜群で、小学4年生時に剣道の奄美大島群大会で優勝すると、鹿児島県大会に出場。 中学で入部したバレーボール部でも鹿児島県大会に出場し、陸上でも向かうところ敵なしだったとされる。 母親の勧めで大島部屋に補充要員として入門。 1980年の五月場所に初土俵を踏み、七月場所では序ノ口優勝を果たす。 しかし小兵ゆえケガに悩まされ、肩の脱臼は30回…