掃除機をかけ始めたところでスライドドアをずらした。 いつもは開かずの扉化とさせている向かって右側のスライドドア。 掃除機の吸気音と馬力のうなりに隠れて鈍い音がした。 左にスライド可能なドアが動かなかった。 壊れた気がした。 少し遠目から見るとドアの上部に設置されたレールから左側の吊り部が落ちていた。 運良くもそのスライドドアが完全に外れて倒れてくることは免れた。 逆側の吊り部は生きており免れた。 しかし、レールから外れ落ちた支点。 いつ、もう片方も落ち、ドアが倒れるかと思うと重い空気が頭に居座った。 適当に掃除へは終わりを告げることとなった。 自分で修復可能かと少し外れた部分を手で探ったが構造…