ロシア文学者、アナキスト、作家。1893〜1957。
ロシア人の父と日本人の母との間に生まる。本名は大泉清。また、ロシア名アレキサンドル・ステパノヴィッチ・キヨスキー。性格俳優大泉滉は息子。 大正末期に「俺の自叙伝」という自伝的作品で彗星の如くデビューしたが、その並外れた奇行と出自故に、文壇から抹殺された。 その他の著書に「黒石怪奇物語集」「老子」「燈を消すな」等。
このところ手にしているのは岩波文庫「俺の自叙伝」と絲山秋子さんの「神と 黒蟹県」、そして「ジャズで踊って」などであります。 「俺の自叙伝」は残りが100ページを切りましたので、集中して読むことができ たら、本日中にでも最後のページにたどりつきそうです。大泉黒石さんの小説で ありますが、家賃を払わずに夜逃げをするくだりなどを読んでいますと、西村貫太 さんのごとくです。もちろん、西村さんが大正時代の文士をなぞっているわけで ありますが、このように書かれています。(この逸話は、作者の友人のものです。) 「家賃も米代も払わずにいたらしい。もっとも家賃は一度払うと癖になって 翌月また取りに来るから、一層…
昨晩からの雨に風がついて、午前には大雨に注意と警報が入るほどになりです。 本日は少しの雨でありましたら、朝からバラ見物に行く予定をしていたのですが、 この雨と風には、とてもバラ公園の見物にはならないと、予定を変更することに なりです。 わが家のバラもパラパラと咲いてきているのでありますが、その花に雨は禁物 であります。ちょっと前から芍薬が咲いていたのですが、こちらの花は見るも無残 なことになっていました。 つぼみがたくさんついたバラの木に雨滴がたまって、バラの頭が落ちてしまって、 あちこちでひどいことになっています。雨がすっかりあがりましたら、雨滴をおと して、バラの木を起こしてやらなくてはい…
遅ればせで編集グループSUREから届いた鶴見俊輔さんの「日本の地下水」を 手にすることになりです。届いたのは6月6日でしたので、ずいぶんと寝かせて おいたことになりです。 「思想の科学」には「日本の地下水」という連載がありまして、その中から 鶴見さんが担当した回をまとめたものとなります。この本の副題は「ちいさな メディアから」となっているのですが、60年代から70年代にかけてもいわ ゆるミニコミというかサークルが刊行した冊子などをとりあげて、それを話題に しています。 本日にパラパラとページをめくっていて目に入ったのは、大泉黒石についての 文章で、取り上げている冊子は1970年10月号「ユリイ…
岩波書店『図書』の連載、四方田犬彦「大泉黒石」を愛読していて、 肝心の作品が気になったので、現在比較的入手が容易な古書を購入。 それなりにおどろおどろしいものを期待していたが、 意外にアッサリ、薄味の(?)選集だった。 黄(ウォン)夫人の手 ---黒石怪奇物語集 (河出文庫) 作者:大泉 黒石 河出書房新社 Amazon ■ 戯談(幽鬼楼) 北京にて、新聞記者・湯田町金太郎が語り手の「私」に聞かせた怪談。 龍洞亭なる宿の52番室に現れる、妻に裏切られた男の幽霊の話。 ■ 曾呂利新左衛門 お茶坊主・曾呂利新左衛門が豊臣秀吉に聞かせた酒造職人の話。 許婚に裏切られた嘉一郎は彼女を殺したが、 その夫…
このところ東京おっかけ旅での定宿は上野田原町であります。ケチケチ旅行のせい もありまして、カプセルホテルと同じくらいの値段です。LCCで成田におりますの で、そこからスカイアクセス線で都営浅草駅にまっすぐ入ることができます。まわり を見渡すと海外からの人が多いのですが、まあこちらも同じおのぼりさんでありま して、浅草界隈はおのぼり天国ですね。 宿から歩いて浅草寺まですぐでありますが、本日はお天気が良かったせいもありま して、汗ばむほどでありました。しっかり冬支度していきましたので、ダウンなどを 脱ぐことで調整です。 吾妻橋界隈 今回のおのぼりさんでは、本屋にはまったく足を踏み入れることがなしで…
曇。 昨晩は九時頃寝て、午前一時に一度目が覚めて、結局九時間寝た。よく寝たということになるのだろうが、あまりすっきりとはしていない。 NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第四番 op.18-4 で、演奏はアリアンナ弦楽四重奏団(NML)。Early String Quartests Op. 18アーティスト:Beethoven / Arianna String QuartetCentaurAmazon■バッハの無伴奏チェロ組曲第二番 BWV1008、第三番 BWV1009 で、チェロはサユウン・ソルステインスドッティル(NML、MP3 DL)。 ■イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソ…
夏の青春18キップの旅は、北海道の鉄路で未踏であった二路線を乗ることに なりです。 全盛期とくらべると路線は少なくなているのですが、まずは廃線で盛り上がる 前に乗ってしまわなくてはです。 先日は函館本線の森から大沼までの海に沿った路線をつぶし、本日は富良野から 旭川の富良野線を乗ってしまうことにです。 自宅を5時台にでまして、6時すぎの岩見沢に向かう始発に乗車です。二両編成 の気動車は、スタート時はガラガラでありまして、これはたいへんと思っていまし たら、終点に近くになるにしたがって、通学の高校生が乗ってきて、すこしほっと することにです。 この路線は、北海道でも早くに開通した鉄路で、それは空…
晴。毎日酷暑。 午前中に図書館。四方田犬彦の『大泉黒石』、KAWADE道の手帖『種村季弘』を借りる。大泉黒石というのは、大正時代のベストセラー作家らしい。 ドラッグストア。 夕方、カルコス。岩波新書の國分功一郎『スピノザ―読む人の肖像』、中公新書の『言語の本質』は話題作。國分さんの本は読んだとかんちがいしていたが、それは『はじめてのスピノザ』という本のことだった。河合隼雄学芸賞を受賞して気づきました。あとは新刊の、岡田暁生&片山杜秀『ごまかさないクラシック音楽』(新潮選書)を購入。 本屋を出たら、沛然たる驟雨。気温が38℃から、一気に9℃下がる。濛濛たる湿気。 國分さんの『スピノザ』を読み始め…
今日は7時に起きた。 のだが2度寝してしまい再び起きたら8時半になっていた。 お湯を沸かしてコーヒーを淹れる。ドリップ式のやつ。豆乳を加えてソイラテの完成。朝食はバナナ。昨日3割引で買ったものだがまだ熟してなかった。 歯磨きしてひと段落。ここまではよかった。 今日は何をするのか。昨日考えた候補は練馬の文化館でやっている田中小実昌展を見に行く、と清瀬市のひまわりまつりに行くというものだった。 どっちもいいな。でもひまわりまつりはこの30日までだからこの休みに行かないと間に合わないな。でも暑いな。混んでるのかな?入場は予約制だって?そうか朝一に行った方が良いのかじゃあタイミング逃してしまったな。い…
全8項目●代表作 ●1995年「映画はついに100歳になった」 ・101本目 ●「世界映画史の113本」・101本目 ●「Sight and Sound」2022 ●「キネマ旬報」映画遺産日本映画俳優 ●〃外国映画〃 「秋津温泉」より 全8項目 ●代表作 著書「日本映画史100年」、 「漫画原論」等 映画史家、比較文化学者、漫画評論家、大学教授 等で活躍する四方田犬彦(四方田剛己/矢野武徳)のオールタイムベスト。 ●1995年「映画はついに100歳になった NHK人間大学」より120本 ・「これだけは見ておきたい!四方田犬彦おすすめ映画」 赤い靴 マイケル・パウエル他…エメリック・プレスハ…
毎週日曜日は、この一週間に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: (今週号は休刊) ◆女性自身「今週の本」: 7/11 号 4 冊かっかどるどるどぅ 若竹千佐子 河出書房新社 1,650 ④続 地方記者 朝日新聞社編 朝日新聞社 古書口訳 古事記 町田康 講談社 2,640 ④客観性の落とし穴 村上靖彦 ちくまプリマー新書 880 ◆女性セブン「セブンズライブラリー」:…
大泉黒石は1893年(明治26年)、長崎で生まれた。父親はロシア人外交官のアレクサンドル・ステパノヴィチ・ワホーヴィチ、母親は本山ケイだが黒石を出産後に死亡した。黒石は祖母に小学3年まで長崎で育てられた後、父親が勤務する中国の漢口に行ったが、父親が死んだので父方の叔母とモスクワに行った。 黒石はモスクワの小学校に入れられ、数年後に叔母に連れられてパリに移り、リセ・サンジェルマンに入った。「巴里に三年いたが勉強は何もしなかった」黒石は、酒を飲むことを覚え、仲間と大騒ぎしている酒場に踏み込んだ巡査に捕まったことが学校に知れ、退学させられた。黒石は印刷関係の手伝いをしながら雑誌に投稿したりして過ごし…
毎週日曜日は、この一週間に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週の書評本 表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: 6/25 号 2 冊芝浦屠場千夜一夜 山脇史子 青月社 1,650 ②WILDERNESS AND RISK 荒ぶる自然と人間をめぐる10のエピソード ジョン・クラカワー 山と渓谷社 1,760 ◆女性自身「今週の本」: 6/27 号 4 冊墨のゆらめき 三浦しをん 新潮社 1,760 ②ロボットには尻尾が…
あれこれ考えることあり。下手な考えかもしれぬ。 昨夜遅く、昨日締め切りだった四方田犬彦『大泉黒石』岩波書店の書評書きあげる。やすやすと書ける内容ではなく、苦労してなんとか着地。ひと晩寝かせて、今日送付。 先週、「number」の阪神特集号買う。なめるように読む。写真と文章の質高し。原稿料もいいはず。今月の教育誌名言コラムはこれでいこうと思う。昨日はハラハラしながら5時間を視聴。負けないでよかった。大山が大きな山に見えるすごみが出てきた。 夏の「オカタケ散歩」、鶴見線に乗ると決めて、コースを作り、タイムスケジュールを検索、検索で完成させる。なにしろ、昼間の本数がきわめて少ない路線である。梅雨が晴…
おとなも欲しい…… ★現象いろいろ★「支援、成り立たない」Colaboが都の事業内容変更を批判 / 朝日新聞(6/1)扇町キネマ 10月オープン(6/1)R.I.P 上岡龍太郎さん(6/2)板ガムで名刺 / しまだあや(6/2)ソウルで開催された“ぼーっとする大会” / NHK国際報道(6/4)クルマのエンジン音で赤ちゃんは安心する Honda SOUND SITTER / 本田技研工業+タカラトミーアーツ(6/6)「すべり台、大人になって滑ると速く感じる」説、卒論で立証 / 朝日新聞デジタル(6/7)タミヤ 楽しい工作シリーズ「モノレール工作セット」(6/7)Bunkamuraル・シネマ 渋…
負けることを忘れてしまったか、阪神。かえって心配。そうそう「ナンバー」が阪神監督特集。買わねば。しかし地元開催の西武、球場客席に西武側の空席が目立つ。阪神側は満杯。どうなっておるのか。 昨日は隔月の内科検診。その前に、まだまだ残っている銭湯回数券を使って国立「鶴の湯」へ。今日はわりあい空いていた。「三日月」「みちくさ」と濡れた髪を自転車こいで風に乾かせて古本屋めぐり。「三日月」で上林暁『御目の雫』筑摩書房が、函の背が焼け、本体に購入者がビニールを貼り付け、そのために500円。もちろん買う。善行堂と夏葉社のトークで上林熱が感染したか。講談社新書『シモーヌ・ヴェイユ』は何冊か持っているのに、カバー…