葉月の句 ① 人知れず いのちを生きる 錦鯉② 台風禍 住めば都の あとかたす③ 魂送り 煙のゆくえ 星の川 【夏のあとさき】 佐久地方の8月は、1日の「お墓参り」から始まる。 江戸時代中期の寛保2年(西暦1742年)、「戌の満水」と呼ばれる未曽有の洪水被害の追悼行事が、280年を経た今日でも続けられているからである。我が家でも、この慣習に従って、帰省した娘や孫を伴って墓参した。 今年の7月下旬~8月中旬、日本列島を含む極東地域では、立て続けに台風が襲来し、大きな自然災害に見舞われた。地球温暖化によるものなのか、世界各地で、猛暑や旱、それに伴う山林火災被害も頻発した。さらに、国際紛争や内戦・飢…