【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、中脇初枝さんの小説『天までのぼれ』 実在した土佐の女性・楠瀬喜多(袈裟丸喜多)をモデルにした歴史小説です。 中脇さんといえば児童文学のイメージ。これまで『世界の果てのこどもたち』『きみはいい子』『私をみつけて』『神の島のこどもたち』を読みましたが、どれも「こども」がテーマ。 でも、読み進めるうちに、やはり中脇さんらしい物語だと感じました。 物語の舞台は幕末の土佐。 身分制度が色濃く残る時代に町方の家に生まれた少女・喜多は、聡明で芯の強い性格を持っていた。 喜多は自分の信じる道をまっすぐに歩み、やがて土佐藩の志士たちが尊王攘夷の理想に燃える時代が訪れ、喜…