何しろ日本石仏協会会員で新人なのだ。早速、熊本県内の石仏をネットで調べながら、写真を撮って回った。草に埋もれた石仏、苔で緑に覆われた石仏と出会えば出会うほど濃密な時間を感じる。オタクの世界にどっぷり。道端で背中を丸め、カメラを構えている中年の男を許してください。但し、話しかけない方が良い。彼はまともに応答は出来ません。 今回は熊本から、フェリーに乗り長崎、島原に遠征。いつもの古書店で発掘した潜伏キリシタンの石仏集を手掛かりに、羽が背中に生えた少年の石仏を訪ねて回る。熊本、天草の崎津にも羽の生えたお地蔵さんの像があり、その名は「ウランテラ様」と呼ばれている。ウランテラ様の羽は平面的である。もとも…