大浦天主堂が眼の前にその姿を現した瞬間、私はなんともいえない気持ちになりました。 一歩一歩、近づくにつれ、自然と目に涙が溢れてきます。 (……なんで私、泣いてるんだろ) そう思いはしたものの、涙は今にも瞳から零れ落ちそうになっています。 さすがに周囲の視線が気になってしまった私はササッと目元をハンカチで抑えると、階段を登り受付へと進んだのでした。 大浦天主堂(世界文化遺産) 信徒発見の舞台 遠藤周作『沈黙』と『女の一生 一部・キクの場合』 中庭 キリシタン博物館 祈念坂 大浦天主堂(世界文化遺産) 「大浦天主堂」駅で路面電車を降りると、私はまず近くのお店で昼食をとりました。 このお店がこれまた…